souzoku_shien’s blog

相続手続支援センター山梨の専門ブログです

誰も知らない相続人?

正子さんは7年前にご主人を亡くされ、子供さんもいなかった為にひとり暮らしをしていました。ご兄弟も高齢になりご主人の亡くなられたよく年2人いたうち1人の妹さんが亡くなり、子供さんがいなかった正子さんには姪御さんや甥御さんが顔を見せては元気つけてくれていました。ご主人がなくなる時には、ご主人は財産の全てを妻にと遺言を書いて正子さんがこれから苦労しないように考えてくれていました。正子さんのその日は突然にやってきました。誰もいない時の動脈瘤破裂で即死状態で見つかりました。

葬儀も終わり1人残った弟さんと姪御さん甥御さんで財産を調べてみると預貯金がかなりの額それと不動産でした。銀行へ原戸籍などを取り寄せ解約に行くともう数十年前に若くして亡くなった弟さんがいたのですがなんと亡くなる前に再婚をし再婚相手の子供と養子縁組みをしていたのです。再婚の事実は兄弟は知っていましたが養子縁組みは全く知らされてなくその人の亡くなった時はもう疎遠になっていたようです。その養子の行方を捜し正子さんが亡くなった事を話すと自分にも父の代わりに代襲相続する権利があるからと法定相続分の請求をされました。正子さんが遺言で財産は1人残った弟さんと姪御さん甥御さんへと書いてあれば兄弟の相続には遺留分はありません。こんな一度もあった事のない相続人と分割協議をする事態になってはいなかった。空の上からの後悔はみんなには届かなかったでしょう。問題があったら当然。今は問題なくても亡くなってしまってからでは本当に何もできないのです。書いて不正解はありません。遺言の必要性をもっと身近に感じてほしい一例です。