souzoku_shien’s blog

相続手続支援センター山梨の専門ブログです

公正証書遺言は水戸の印籠

お父様がお亡くなり相続手続をと連絡を頂いたのが12月でした。親戚には話一旦は荼毘にふして雪解けを待ち告別式と納骨をするとのことでそれまでにできることは進めておきましょうと

スケジュールを立て進めている最中に青森の役場より連絡が入り、お父様が以前お住まいになっていた住居が崩壊の恐れがあるとの連絡でした。遠く離れて若い姉妹にはどうして良いのかわからず私が中に入り役場と話事情を説明現在の写真を送って頂きましたが台風などがきたらひとたまりもない、天井が落ちて危険な状況。姉妹に話し、地元には空き家対策チームがあり地元を離れて空き家になっている家の解体や賃貸を勧めている係を見つけ解体をしてもらう事に決まり解体等地域の方々に迷惑をかけないように配慮して頂きその様子もライブ動画でお知らせいただきました。解体も終わり姉妹の分割協議書にも署名押印が終わり相続登記に入ったその日に依頼者から連絡が入りお父様の実の妹さんからあの家は私のものなのになんで壊したのかと連絡があったと取り乱していたので私がかわりに電話でお話しさせて頂いたところどうやらお父様が公正証書遺言を残していた事がわかりました。内容は妹に自分の所有している不動産を遺贈する事が書かれていました。事情は、ともかくすぐに登記を止めて戻して頂きお子さんには遺言が書かれていた事を話すと父が一度倒れた時に面倒を見てくれたのでそれで書いたのでしょうと一応法定相続人なので遺留分が請求ができますがどうなさいますか?と伺うとそれはいらないが解体にお金がかかっているので少し負担してほしいとの話でした。それを妹さんにお話すると解体は勝手にした事で私には一切関係ないとの返事にお子さんももう結構ですとあきらめて不動産の解体業社の証明書その他を送ってその中に今回解体に至る経緯を書き一言公正証書を持っているとなぜすぐにお話なさらなかったのかそれがわかっていたら無駄な時間と出費は、防げたと書き添えておきました、長い物語になってしまいましたがこのくらい公正証書遺言は、強い存在なのです。この印籠が目に入らぬか、的な書いておけば絶対的なものですがそれをお持ちでしたら速やかに提示して遺言の役割を務めさせてあげましょう。